コードシール〈ソフト〉

コードシール〈ソフト〉は、PTFE の優れた耐薬品・耐熱性をそのまま生かし 柔軟でかつ強じん性に富むように改質したマシュマロ状のサイズフリー シール材です。断面がオーバル形、平形、丸形の 3 種類があります。

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バルカー製品番号
7GS64N (食)
製品名
コードシール〈ソフト〉[ロープ形]
特長1
PTFEをソフトで強じん性に富むように改質したヒモ状のサイズフリーのシール材です。
特長2
断面丸形で、粘着材の付かないロープ状の製品です。食品衛生法、食品・添加物等規格基準に適合

(食)は食品衛生法、食品・添加物等規格基準に適合することを表します


断面図
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■ 使用可能範囲

温度(℃)
-240〜260

■ 製作寸法

呼び寸法<幅>(mm) 長さ(mm)
2 40
20
10
8 7
10 5
12 5
フランジの呼び寸法
〜500A 500〜1000A 1000〜1500A 1500A~
コードシール(ソフト)の呼び寸法
3〜9 6〜12 9〜12 12〜20

■ 用途

▼フランジ面の仕上げが悪い・歪みが大きい・締付力が不足がちな大口径機器などのガスケット。▼FRP・グラスライニング・樹脂ライニング・ゴムライニング・セラミックまたは不浸透性黒鉛などの、塔・槽・釜・熱交換器・圧力容器などのガスケット。▼ダクトフランジ・配管フランジのガスケット。▼バルブ用グランドパッキン。

■ 設計および使用時の注意事項

■設計および使用時の注意事項■
▼設計時に注意すべき事項

・ガスケットに十分な締付面圧が与えられるだけのボルト本数とボルト太さ、ならびにガスケット寸法を決定し、均一な締付面圧の分布になるような構造としてください。
・内圧負荷時にフランジがローテーションの起こりにくい構造と材料、寸法としてください。
・継手部に無理な熱応力や配管応力のかかる設計は避けてください。
・フランジ部にドレンやスケールなどのたまらないような配管設計にしてください。
・継手部に振動が伝わらないように配慮してください。
・弾力性のある中芯材を使用することでバルフロン(PTFE)のコールドフローを改善していますが、長時間の使用や熱サイクルがあるとボルトが緩むことがあります。定期的にボルトの緩みが無いか確認し、適正な締付力が負荷できる箇所に使用してください。
・チタン製フランジに装着するときは、取扱う流体に塩素イオンが含まれているかどうかを確認してください。微量の塩素イオンでも、ガスケットに接するチタン表面に隙間腐食を発生させることがあります。これを防ぐにはチタンパラジウム合金のご使用をお奨めします。
・バルカーNo.N7035シリーズは内径の断面が角形になっていますのでフランジの内径寸法を合わせれば、液だまりの防止に有効です。フランジの内径寸法に合わせてガスケット寸法を設定することができますので、ご相談ください。
・樹脂、ガラス、および硬質ゴムライニングフランジはJIS等の規格フランジでも、内径やガスケット接面外径寸法が規格と異なります。各フランジ寸法に合ったガスケット寸法を設定することが必要ですので、ご相談ください。また、ジョイントシートなどの中芯材に波型金属板を併用した製品もありますので、ご相談ください。

▼装着に先立ち注意すべき事項
・フランジと配管との直角度を高めておいてください。
・相対するフランジの軸差を是正しておいてください。
・フランジの変形の有無を調べておいてください。
・既設装置や配管の継手部でガスケットのみを交換するときは接合面をきれいに掃除し、傷の有無を調べ、もしあれば補修しておいてください。
・フランジ面の錆を落とし、凹部を補修しておいてください。
・装着までの保管時や装着作業時にガスケットを傷めないように注意してください。

▼装着時に注意すべき事項
・ガスケットとフランジの間に異物をかみこまないよう、清浄な作業現場で装着を行ってください。
・ガスケットペーストを使用する場合には「ニューバルフロンペースト」を使用し、塗布量はできるだけ薄く、均一に塗布してください。また塗布後はゴミ等が付着しやすいので特に取扱いに注意してください。
・フランジボルトは、それぞれ4~5回に分けて徐々に強く締めていき、最後に全体が均等になるように締付けてください。
・バルフロン(PTFE)外被が滑りやすいため、締付け時に過大な締付力で締付けたり、片締めがあると、圧縮破壊を生じることがあります。特に小口径ほどその傾向が大きいためガスケット面圧は49.0MPaを超えないように注意して締付けてください。
・ガスケットの交換時にフランジ間の間隔がせまいと、平面座の外径部分やフランジの内径部分にバルフロン(PTFE)外被がぶつかり、めくれ上がったまま締め付けられ、漏洩の原因になることあります。めくれ防止品として、バルフロン
(PTFE)外被材の外径部を融着した製品がありますのでご相談ください。
・ガスケットの締付け後、中芯材に含まれていた空気が外側に出てくることがあります。石けん水を使用して漏洩を確認する場合、漏れと間違いやすいので注意が必要です。しばらく放置した後に漏洩の確認をすることをお奨めいたします。
・締付力が不足していると、気密テスト時の石けん水や雨水が浸透してフェルトシートが軟化し、ガスケットから外へ押し出されることがあります。この場合、ガスケット面圧が低下し、漏れが生じることがあります。
・ロードアップまたは再スタートの場合には必ず増締めを行ってください。
・一度漏洩したガスケットをそのまま増締めしても漏れがとまらないときは新しいガスケットと交換してください。

▼保管時に注意すべき事項
・直射日光を避け、冷暗所に保管してください。
・保管箇所は高温や多湿、腐食性環境を避け、ほこりのない清浄な場所を選定してください
・ガスケットを釘などに引っ掛けて吊るすと、破損、永久変形の原因となるため、なるべく缶に入れるかポリエチレン袋に包んで紙箱にしまってください。
・大寸法のガスケットは丸めずに大きめの平板にはさみ水平においてください。
・フェルトシートは液に濡れると圧縮破壊強度が低下します。ポリエチレン袋などに入れて保管し、濡れた状態で締め付けないでください。

■ FAQ

Q. シートガスケットなどで締め付け隙間で管理をしたいのですが、どのようにすればいいでしょうか?

A. 隙間による管理は誤差が生じ易く正確な面圧が得られません。片締めの対策には有効ですので、トルク管理と併用してご活用ください。

Q. JPI、ASME/ANSI規格フランジのガスケット寸法の違いについて教えてください

A. JPIは基本的にはASME/ANSIからの引用ですので、元数値のミリ換算時の丸め誤差で多少寸法が異なることはあります。実使用上は、どちらの寸法でも同等のガスケット機能を果たすと認識します。

Q. プラント運転中は問題なくても、停止、再運転時に漏れが発生することがあるのはなぜですか?

A. 温度変化によりフランジ、ボルト、配管などの伸び縮みが起こります。その結果、温度低下時(再運転初期の低温時を含む)にはガスケット部分に締付力低下の傾向が多く見られ、緩みによる漏れとなります。よって一般的には、初回熱付加後の再運転前に増し締め(締めなおし)をしていただくようお勧めしています。

Q. 漏れ発生時の増し締めは有効ですか?

A. 有効です。漏れ時の増し締めは内圧を抜いてから増し締めを実施していただくようお願いいたします。ただし、ジョイントシートの場合では温度による硬化があり破損する可能性があるなど、製品別に注意すべき点もございます。

Q. どのガスケットを選定すれば良いのかわからないので、選定してもらえないですか?

A. ご使用条件と併せてお問合せいただければ、当社技術担当が選定し、適切な製品を推奨させていただきます。

■ バルカーハンドブック技術編


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