(ハ)高圧ガス保安協会「バルブ取り扱い指針によるバルブ用グランドパッキン使用区分」

①液化ガス(低温ガス)

※注(1)低温用潤滑油(シリコングリース、シリコンオイル等)をさらに含浸したNo.8137-SOを使用する ことが多い。


【備 考】
1.流体温度が-100℃以下になる場合は、ロングボンネット等バルブの構造での配慮が必要である。
2.高圧のものに対しては、組み合わせ方法等を考慮する。


②不燃性ガスおよび空気


※注(1) ヘリウム、アルゴン等漏れやすい流体の場合は、P-Ⅲを使用すること。


③支燃性ガス

※注
(1)支燃性ガス(特に酸素)の場合、パッキン材の発火温度を考慮しているので、P-Ⅰの使用は避けること。 また、P-Ⅱについても酸素用に向上させたNo.8137-FOもある。
(2)P-Ⅵを150℃以上に使用する場合は、充填材入りPTFE樹脂製Vパッキンを使用すること。 また、オス、メスアダプターおよびスペーサーリングの使用も考慮すること。


④可燃性ガス


※注
(1) 水素等漏れやすい流体の場合には、P-Ⅲを使用すること。
(2)P-Ⅵを150℃以上に使用する場合は、充填材入りPTFE樹脂製Vパッキンを使用すること。 また、オス、メスアダプターおよびスペーサーリングの使用を考慮すること。


⑤毒性ガス

※注
(1)毒性ガスを対象としているので、10MPa、200℃の範囲で制限をした。
   この範囲をこえる場合の条件ではメーカーと協議のうえ決定のこと。
(2)毒性ガス用途の場合、ランタンリングを用いての液体の封入等、バルブの構造上での考慮をすること。
(3)P-Ⅵを150℃以上に使用する場合は、充填材入りPTFE樹脂製Vパッキンを使用すること。
   また、オス、メスアダプターおよびスペーサーリングの使用を考慮すること。

   




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