(2)特 長

金属管では耐えられない腐食性流体のラインでは、バルフロン配管材料以外にグラスライニングパイプやカーベイト等もある。しかし、これらは機械的強度が乏しく、配管工事に衝撃を加えたり、足場にされると破損しやすく、また地盤沈下や地震によるムリな応力の集中があると、思わぬ事故を引きおこすといった欠陥を有している。
このような用途に、バルフロン配管材料が適している。
最近は、半導体産業分野において、薬液の高純度対応としてもバルフロン配管材料が使用されている。

  • ・特異な製法により、ライナーには軸方向の収縮応力および半径方向の膨脹応力が残留しているので、高温での使用に対してもバルフロンの大きな熱膨張率と相殺され、また真空下に使用されても、適切なライナ厚さとあいまって、陥没しにくい利点を有している。
  • ・バルフロン自体のすぐれた柔軟性から、配管時の衝撃や使用時の振動、地震時の突発的な曲げ、ねじりに対しても何ら影響を受けない。
  • ・ライナーのフレア部分がガスケットの役目を果たすが、バルフロンジャケットガスケットを使用することにより、一層のシール効果が得られる。



   

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