(5)配管工事およびメンテナンス要領

(a)工事要領
(イ)配管工事直前までは、フレア面を保護している保護板は取り外さないようにする。
(ロ)配管時には、必ずバルフロンフレア面を清掃する。
(ハ)フランジの片締めは絶対に避ける。
(ニ)ボルトの締め付け方は、まずナットを指で締め、ついで十文字に位置するボルトを順次ある程度まで締め付け、続いて所要締め付けトルク値まで締め付ける。
(ホ)締め付けトルクは、締め付け面圧9.8~19.6MPa{100~200kgf/cm2}で管理する。
(ト) バルフロンライニング管の外表面からは、絶対にアース(他の溶接作業中にしばしば行われる溶接棒の誘発火)をしない。
(チ)常温の場合で24~30時間後、または一回の熱負荷サイクル後、全てのボルトを必ず再チェックし、万一トルク不足が発見されたら増し締めする。
(リ)ベローズ取り付け時には、必ず取り付け長さに面間を調整、取り付け後はリミットボルトのナットを所定最小面間まで戻し固定する。
(ヌ)配管組立後に塗装する場合は、ベントホールを塞がないよう注意する。
(ル)ボルトには、必ずスプリングワッシャを併用する。
(オ)フランジシール面接合部に、必ずバルフロンジャケットガスケット(No7030-N、No7035-N)を使用する。また、点検後、ジャケットガスケットを取り外した場合は、新規ジャケットガスケットを使用する。

(b)メンテナンス要領
(イ)点検

  • ・フランジシール面に内容液のにじみ、漏れがないことを確認する。
  • ・製品の金物に加工されたベントホール(Φ3)より内容液の漏れがないか確認する。
  • ・ボルトの締め付けトルクチェックをする。万一、ボルトがゆるんだりトルクダウンが発見されたら、上記(ホ)の要領で増し締めをする。

(ロ)異常時の対応

  • ・シール面より内容液の漏れが発見されたら、ボルトの増し締めをする。
  • ・ベントホールより内容液の漏れが発見されたら、バルフロンライナに異常があり早急の対応が必要なため、別途相談のこと。



   

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