3. 電気・電子・通信関連製品 3.1 ふっ素樹脂絶縁材料

3.1.1 バルフロンPTFEテープ(No.7900シリーズ)
四ふっ化エチレン樹脂(PTFE)ブロックをスカイビング(切削)することにより製作 したものや、ロール加工により製作した未焼成テープ等がある。
絶縁破壊電圧が高いことや絶縁抵抗が大きい等の電気特性や、高周波での特性にすぐれ ているため、絶縁用途や電線被覆用途等に使用される他、非粘着性や低摩擦特性に すぐれているため離型用途等にも使用される。


(1) 切削テープ(No.7900)
PTFEブロックを切削してテープにしたもので耐熱性、耐寒性、電気特性、耐薬品性等に すぐれている他、非粘着、低摩擦係数を有する等の特長がある。

(a) 特性

<技・製> 表3.1.1 規格値(JISK6887)

<技・製> 表3.1.2 特性の一例(テープ厚さ:0.1 mm)

項   目 特性値
絶縁破壊電圧(kV) 11
体積抵抗率(Ω-cm) 3.0×1018
表面抵抗率(Ω) 2.2×1018
誘電正接(1MHz) 1.0×10-4N以下
誘電率(2MHz) 2.1
引張強さ   MPa{kgf/mm2 36.3{3.7}
伸び(%) 350
耐アーク性(s) 330以下

(b) 用途
コイル絶縁、ヒートシールの層間セパレーター、耐薬品用のパッキンおよびガスケット、非粘着用途。


(2) 両面処理テープ(No.7990)および片面処理テープ(No.7991)
バルフロンPTFE切削テープ(No.7900)の表面を化学的に処理し、接着性を付与した テープである。
特性的には、表面抵抗率を除いて、バルフロンPTFE切削テープとかわらない。(表面抵抗率は1010Ω前後に低下する)

(a) 特性

<技・製> 表3.1.3 接着試験の一例

基   材 接 着 剤 接着方法 接着強さN/cm   {kgf/cm} 接着状態
エポキシ 常温   24時間 32.4    {3.30} 処理膜剥離
エポキシ 100℃ 13分間 34.4   {3.51}
シアノアクリレート - 24.7   {2.52}
ステンレス エポキシ 常温   24時間 29.9   {3.05}
アルミ エポキシ 常温   24時間 31.5   {3.21}
エポキシ 常温   24時間 23.2   {2.37} 木部の剥離
ゴム系 常温   24時間 4.22   {0.43} 接着剤間の破壊
備考  試験方法はJIS K6301 90℃剥離試験/試験試料厚さ:0.4mm

(b) 用途
モーター、トランスの主絶縁、リード線の絶縁、コイルセパレーターおよび層間絶縁、その他。


(3) 粘着テープ(No.7910)およびガラスクロス粘着テープ(No.7925)
バルフロンPTFE切削テープおよびバルフロンPTFEガラスクロステープに耐熱性の粘着剤を塗布したものである。

(a) 特性

<技・製> 表3.1.4 特性の一例

注(1)試験方法はJIS C2336 180°剥離試験

(b) 用途
ヒートシール用セパレーター、ホッパー、シューターの内張り、コイルの絶縁、プラスチック成形離型板、その他。


(4) 強化テープ(No.7900-S)
高抗張力、高絶縁性を有するPTFEテープで、独特な形成方法により製造されたものである。
当社同厚さのPTFE切削テープと比較し、絶縁破壊電圧が約1.5倍、引張強さが2倍以上ある。

(a) 特性

<技・製> 表3.1.5 特性の一例

厚さ   mm 0.050 0.025
引張強さ(長さ方向、幅方向)N/25mm{kgf/25mm} 86.3{8.8} 34.3{3.5} 49.0{5.0} 16.7{1.7}
伸び(長さ方向、幅方向)   % 110 330 110 330
絶縁破壊電圧   kV 7 4.5

<技・製> 図3.1.1 加熱収縮率

(b) 用途
コイルセパレーター、モーター変圧器の絶縁、スペーサー、コンデンサー用、その他。


(5)強化粘着テープ(No.7910-S)
バルフロンPTFE強化テープに耐熱性粘着剤を塗布したものである。
高い抗張力を有するので、張り作業が容易となる。

(a)特 性
<技・製> 表3.1.6 特性の一例

厚さ(粘着剤付) mm 0.08

0.10

引張強さ N/25mm {kgf/25mm} 88.3{9.0} 137.3{14.0}
伸び % 120 125
絶縁破壊電圧 kV 9.0 11.0

<技・製> 図3.1.2 粘着力の耐熱性

(b)用 途
ヒートシーラー用セパレーター、ロール・コンベアーベルト、ホッパーなどの離型用、その他。


(6)未焼成テープ(No.7940)
四ふっ化エチレン樹脂をロール操作により電線被覆用としてテープ状に製作した未焼成テープである。被覆要領は、テープを未焼成のまま電線に巻き上げ350℃~370℃ で加熱処理(焼成)する。PTFE押出し被覆では、困難な長尺の太物同軸ケーブルのジャケット等に適している。

(a)特 性
<技・製> 表3.1.7 特性の一例




   

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