流体・温度・圧力に対するガスケット選定例

■ 選定手順 ■
シール対象流体、設計条件(圧力、温度)から選定表中の該当する区画を確認し、その区分の推奨ガスケットおよび使用可
能なガスケットをご確認ください。

流体につきましては、下記の通り区分しております。

①水、熱水、水蒸気 ⑥排ガス
②原油、アルコール、動植物油、熱媒油など ⑦可燃性ガス
③一般溶剤、弱酸、弱アルカリなど ⑧毒性ガス
④強酸、強アルカリ ⑨酸素
⑤空気、窒素ガス、不活性ガスなど ⑩極低温流体

 
■ 注意事項 ■

・下記選定一覧は各流体に対するガスケットの使用可能温度、圧力範囲を示したものであり、各ガスケットの最高使用温度、
圧力を示したものではありません。

・推奨ガスケットについては、各流体、温度、圧力条件に対する代表的なガスケットを示したもので、その他使用可能ガスケッ
トについては全て記載されているものではございません。
・その他の条件によっては、推奨ガスケットや使用可能ガスケットが異なる場合もありますので、お問合せください。
・各圧力での温度範囲について、①~⑨は-30℃~記載温度、⑩は記載温度~-30℃になります。
 
水、熱水、水蒸気
考え方 : 高機能シートは硬化せず使い易い
ポイント: 経済的なジョイントシートは100℃以上で硬化するため、締付管理に注意が必要

 
原油、アルコール、動植物油、熱媒油など
考え方 : 一部の流体を除いて、流体適性は気にしなくて良い
ポイント: 経済的なジョイントシートは100℃以上で硬化するため、締付管理に注意が必要

注(1)HTSを除きます。HTSをご使用の場合は別途ご相談ください。
 
一般溶剤、弱酸、弱アルカリ
考え方 : 耐薬品性の優れたPTFE系・黒鉛系のガスケットを中心に選定
ポイント: 高機能シートは260℃でも使用可能

 
強酸、強アルカリ
考え方 : 耐薬品性の優れたPTFE系のガスケットを中心に選定
ポイント: UF300は高温の強酸・強アルカリいずれも使用可能

 
空気、窒素ガス、不活性ガスなど
考え方 : ユーティリティー配管ではシートガスケット、高圧ではうず巻形ガスケットを選定

 
排ガス
考え方 : 漏れの許容量によってシートガスケットとセミメタリックガスケットを使い分ける
ポイント: ゴム引き織布ガスケットは微圧かつ多少の漏れが許容される箇所で使用可能

 
可燃性ガス
考え方 : ガスシール性の高いガスケットを中心に選定
ポイント: ガスシール性の高いPTFE系シートガスケットまたはうず巻形ガスケットを推奨

 
毒性ガス
考え方 : ガスシール性の高いガスケットを中心に選定
ポイント: 反応生成物を考慮する場合はPTFE系ガスケットを選定

 
酸素
考え方 : 不燃性の樹脂であるふっ素樹脂を使用したガスケットを選択
ポイント: ペーストを使用する場合、100℃以下の場合はニューバルフロンペーストを推奨

 
極低温流体
考え方 : 素材として極低温でも脆化しない膨張黒鉛を選択
ポイント: -200℃程度までは高機能シートも使用可能

 
■ その他選定の際に考慮頂きたい項目 ■
ガスケットの締付面圧
ガスケットの寸法
ガスケットとフランジ座との組合せ
フランジ座の表面粗さ
各ガスケットの注意事項
 
■ 選定時に注意を必要とする流体 ■

酸素・支燃性ガス 可燃性材料を用いたガスケットは避け、PTFEフィラーのうず巻形ガスケット、PTFE系ガスケット、銅製ジャケット形ガスケット、金属平形ガスケットなどをお使い頂くことをお勧めします。
重合性モノマー スチレンモノマー、塩ビモノマー等の重合性モノマーは、ジョイントシートやPTFE系ガスケットを
使用できないことがあります。内外輪付うず巻形ガスケット、メタルガスケットをご選定ください。
スラリーを含む流体 ソフトガスケットはエロージョンにより破損・漏洩することがあります。内外輪付うず巻形ガスケットやメタルガスケットをご選定ください。
熱媒油 ジョイントシートは、ゴムバインダーが劣化し漏れる場合があります。また浸透性が強いため、無機質紙フィラーのうず巻形ガスケットは長年使用していると漏れることがあります。
膨張黒鉛のシートガスケットや膨張黒鉛フィラーのうず巻形ガスケットをご選定ください。
なお、HTSについては膨張黒鉛と反応するため使用できません。別途ご相談下さい。
放射性流体

PTFEは、放射線に弱いためお勧めしておりません。膨張黒鉛は、1×106Gyの耐放射線性を有しております。放射線量をご確認の上、ご選定ください。


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