(e)ハウジング部設計要領
(イ)ハウジング部詳細 ①ハウジング部分の寸法許容差および面の仕上げ精度は、図1.2.9による。しゅう動部の表面粗さはゴムの場合は0.4a、布入りゴムその他の場合は0.8aになる。
②チューブとピストンのはめ合いは、図1.2.9のようにH9/f8となる。
③ピストンパッキンの加圧側のピストン部の直径D1とシリンダ径との直径すき間は、 図1.2.10による。
④パッキン装着時またはシリンダ組立時にパッキンに傷を付けないよう、図1.2.10のようにシリンダチューブ先端、ピストンロッド先端にはチャンファをとる。
<技・製>図1.2.9 Uパッキンハウジング寸法
<技・製>図1.2.10 直径すき間とチャンファ(JOHS-112推奨値)
(ロ)Uパッキン寸法と溝寸法の関係
①溝の軸方向の長さ寸法G(図1.2.11)は、Uパッキンの長さ寸法H(図1.2.11)より0.5mm以上大きくする。メタルおよび樹脂製サポートリング使用の場合には、パッキン装着時にサポートリングでUパッキンが締め付けられないよう(0.5mm程度のすき間があくように)溝寸法を設計すること。
②復動するピストンヘッド等に2組のUパッキンを使用する場合は、Vパッキン(図1.2.13)と同じ考え方に基づき、それぞれ独立した2つのパッキン箱(スタフィングボックス)を設けること。
③バックアップリングを併用する場合は、その厚さだけ長くする。
<技・製>図1.2.11