(5)選定指針
(a)フレクターの用途(対象産業と対象装置・機器)
■環境衛生関連部門
対象装置 対象産業 | 大気汚染防止装置 | 水質汚濁防止装置 | ごみ焼却装置 | |||||
排煙脱硫脱硝 | 重油の脱硫 | 集除じん | 高層煙突 | 油水分離 | 下水 | し尿 | ||
火力発電所 | ○ | ○ | ○ | |||||
原子力発電所 | ○ | |||||||
自家発電装置 | ○ | ○ | ○ | |||||
製鉄・製鋼工業 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
非鉄金属製精錬 | ○ | ○ | ||||||
セメント工業 | ○ | |||||||
無機化学工業 | ○ | ○ | ||||||
有機化学工業 石油化学工業 高分子化学工業 |
○ | ○ | ○ | |||||
石油精製工業 都市ガス |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
紙・パルプ工業 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
食品工業 | ○ | ○ | ||||||
都市廃棄物処理 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
産業廃棄物処理 | ○ | ○ | ○ | ○ |
■産業機械関連部門
対象機器 | 動 力 源 | ||
対象産業 | スチームタービン | ディーゼルエンジン | ガスタービン |
火力発電所 | ○ | ○ | |
自家発電装置 | ○ | ○ | ○ |
鉄道車輌 | ○ | ○ | |
船 舶 | ○ | ○ | ○ |
■化学機械と装置関連部門
対象機器 対象産業 | 化 学 機 械 | 低圧ガス配管 | |||||
各種炉(1) | 焼結機 | キルン | 遠心分離器 | 粉砕振動分級器 | 乾燥機 | ||
製鉄・製鋼工業 | ○ | ○ | ○ | ||||
非鉄金属製精錬 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
セメント工業 | ○ | ○ | |||||
無機化学工業 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
有機化学工業 石油化学工業 高分子化学工業 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
石油精製工業 都市ガス |
○ | ○ | ○ | ||||
紙・パルプ工業 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
食品工業 | ○ | ○ | |||||
都市廃棄物処理 | ○ | ||||||
産業廃棄物処理 | ○ |
注(1)各種炉とは、高炉・溶鉱炉・電気炉・転炉・平炉・培焼炉・改質炉・溶融炉・重油燃焼炉・コークス炉・ シャフト炉・薬品回収炉・石灰炉・炭化炉・塩化炉等を含む。
(b)選定手順
(イ)耐熱温度のチェック
種類記号の数字はフレクターの耐熱温度を示す。
(例)A-200(連続使用可能温度200℃) 使用温度に適したフレクターを選定のこと。なおフレクターの外側を保温する場合は、 別途相談のこと。
(ロ)耐圧力性のチェック
フレクターの断面構造およびカバー材料欄を参考にして選定のこと。
(ハ)耐食性、耐候性、耐放射線劣化等のチェック
いずれのカバー材料も放射能汚染空気や各種燃焼ガス、含じんガスには、十分な 耐性があり耐候性にもすぐれているが、特に厳しい腐食性環境に使用される場合には、 別途相談の必要がある。
なお、亜硫酸ガスを多量に含む高温の燃焼ガスダクト系で結露の恐れのあるときは、 フランジ、バッフルともにSUS316Lあるいは耐硫酸露点腐食鋼を採用する必要がある。
(ニ)バッフル要否のチェック
高流速ガスを取り扱う場合やカバー材を摩滅しやすい含じんガスを取り扱ったり、ゴミ、 すす等の溜まりをきらう場合には、バッフル付を採用のこと。
(ホ)使用限界のチェック
使用条件が、フレクターの断面構造およびカバー材料の特性値をこえる場合は、別途相談のこと。
(c)用途別選定表