リングジョイントガスケット

リングジョイント座フランジに使用される金属単体のガスケットです。

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バルカー製品番号
550-ZL
製品名
レンズリング(レンズ)

特長1
リングジョイントガスケットは、高温・高圧の水蒸気、ガス、熱油、油ガス、溶剤蒸気を取り扱うラインの管フランジ、圧力容器、バルブのボンネットなどに用いるPressure-Energized形のガスケットです。
特長2
単純圧縮形の金属ガスケットに比べ、ボルトやフランジの強度を節減できる利点があります。
特長3
断面が凸レンズとよく似たガスケットで、角度20°のコーン状に仕上げられたフランジにはさみ、線接触でシールする自緊形になっています。

適用流体
水、海水、熱水、水蒸気、原油、アルコール、動植物油、熱媒油、一般溶剤、弱酸、弱アルカリ、強酸・強アルカリ、空気、窒素ガス、不活性ガス、排ガス、可燃性ガス、毒性ガス、酸素、極低温流体、など
不適な流体
種類
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備考
用途
高温・高圧用のアンモニア・メタノール合成ラインの管フランジ、圧力容器 294MPaの高圧法ポリエチレン重合ラインなど

■ 製作範囲

寸法規格
MSS SP-65、DIN 2696

■ 材料別最高かたさ

名称 最高固さ(HB)
極 軟 鋼 120
純   鉄 90
60
SUS304 160
SUS304L 150
SUS310S 160
SUS316 160
SUS316L 150
SUS321 160
SUS347 160
SUS430 170
5Cr-0.5Mo鋼 130
モネルメタル 140
チタン 140
アルミニウム 40
ニッケル 120

■ ご注文に際して

■ FAQ

Q. シートガスケットなどで締め付け隙間で管理をしたいのですが、どのようにすればいいでしょうか?

A. 隙間による管理は誤差が生じ易く正確な面圧が得られません。片締めの対策には有効ですので、トルク管理と併用してご活用ください。

Q. JPI、ASME/ANSI規格フランジのガスケット寸法の違いについて教えてください

A. JPIは基本的にはASME/ANSIからの引用ですので、元数値のミリ換算時の丸め誤差で多少寸法が異なることはあります。実使用上は、どちらの寸法でも同等のガスケット機能を果たすと認識します。

Q. プラント運転中は問題なくても、停止、再運転時に漏れが発生することがあるのはなぜですか?

A. 温度変化によりフランジ、ボルト、配管などの伸び縮みが起こります。その結果、温度低下時(再運転初期の低温時を含む)にはガスケット部分に締付力低下の傾向が多く見られ、緩みによる漏れとなります。よって一般的には、初回熱付加後の再運転前に増し締め(締めなおし)をしていただくようお勧めしています。

Q. 漏れ発生時の増し締めは有効ですか?

A. 有効です。漏れ時の増し締めは内圧を抜いてから増し締めを実施していただくようお願いいたします。ただし、ジョイントシートの場合では温度による硬化があり破損する可能性があるなど、製品別に注意すべき点もございます。

Q. どのガスケットを選定すれば良いのかわからないので、選定してもらえないですか?

A. ご使用条件と併せてお問合せいただければ、当社技術担当が選定し、適切な製品を推奨させていただきます。

■ バルカーハンドブック技術編


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