(2)バルフロンフレキシブルホース(No.7041)

一般工業用として、液圧装置、機器装置の一部品に使用され、最近では配管ラインの軸方向変位吸収用に使用されている。


(a)種類

<技・製>表2.1.6

備考 静電気対策が必要な場合は、別途相談のこと。

製品の種類と記号


(b)特性

(イ)耐熱、耐寒性にすぐれ、劣化せず非吸湿性である。
(ロ)耐食性が強く低摩擦係数で非粘着性である。
(ハ)屈曲性にすぐれ、振動脈動に耐える。
(ニ)熱伝導率が低いので熱効率がよい。


(c)設計及び使用上の注意

(イ)1、2、3形(ねじ継手)の場合(寸法編参照のこと)
設計、取り付けにあたり、どんなに工夫してもネック部に無理な曲げ応力がかかる場合、またホース自体が繰返し揺動し、ネック部に過度の曲げ応力がかかる場合には、口金の上にスプリングをかぶせた構造のホースを採用すること。
(ロ)F形(フランジ継手)、V形(VPクランプ継手)の場合(寸法編参照のこと)
大口径で長さが長くなるとフランジ継ぎになり、自重により最小曲げ半径以下になる危険性がある。したがってホースの折損を防ぐためにネック部には固定式のガイド、中央部には最低1個の可動式吊り金具を取り付けること。
(ハ)安価なフランジ継手を要求される場合
接液部に金属材料の使用が可能であり、しかも安価にすませたいといった場合には、1形の袋ナットをフランジに置き換えたもの(F形)も製作可能である。

<技・製> 図2.1.1 F形


(ニ)袋ナット形口金でガスケットの使用を避けたい場合
線接触による構造のものも製作可能である。次のように二通りの代表的な方法がある。


○相手ねじの端面にR加工が可能な場合

○相手ねじの端面にテーパー加工が可能な場合



(d)保管上の注意

  • ・保管に際しては、曲げた状態や湿気の多い場所での保管は避ける。
  • ・F形、V形の場合、保管時および定修時にホースを取り外すときには、相フランジを付けてフレアーが戻らないようにする。

  • (e)装着上の注意

  • ・ホースを張り切った状態ではなく、多少余裕を持たせて取り付けること。
  • ・ねじり曲げを与えない。
  • ・許容最小曲げ半径以下の曲げは避けること。
  • ・ニップル付のホースを取り付ける場合は、スパナをニップルのスパナかけにかけて締め付けること。


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