ライニングタンク(シート)

- ライニングタンク
- No.7FR52
ライニングシートを金属やFRPの被ライニング物に接着させ、
シートの合わせ目を溶接、接液部を保護ライニングしたものです。
■ ライニングタンク標準形状・寸法
呼称容量 ℓ |
缶体寸法 mm | 実容量 ℓ |
缶体厚さ(参考)mm | |||
---|---|---|---|---|---|---|
φD | H1 | H2 | 0.2MPa {2.0kgf/cm2} 未満 |
0.39MPa {2.0kgf/cm2} 未満 |
||
1,000 | 1,000 | 1,150 | 1,538 | 1,099 | ||
1,000 | 1,200 | 800 | 1,266 | 1,171 | (4.0) | |
1,500 | 1,200 | 1,180 | 1,646 | 1,671 | ||
1,500 | 1,300 | 965 | 1,469 | 1,717 | ||
2,000 | 1,300 | 1,340 | 1,844 | 2,217 | (4.0) | |
2,000 | 1,400 | 1,130 | 1,672 | 2,271 | ||
3,000 | 1,400 | 1,785 | 2,327 | 3,271 | (6.0) | |
3,000 | 1,500 | 1,515 | 2,097 | 3,334 | ||
4,000 | 1,500 | 2,085 | 2,667 | 4,334 | ||
4,000 | 1,800 | 1,350 | 2,048 | 4,577 | ||
5,000 | 1,800 | 1,745 | 2,443 | 5,577 | ||
5,000 | 1,900 | 1,530 | 2,266 | 5,678 | ||
6,000 | 1,800 | 2,140 | 2,838 | 6,334 | ||
6,000 | 1,900 | 1,885 | 2,621 | 6,678 | ||
7,000 | 1,900 | 2,235 | 2,971 | 7,678 | (6.0) | (6.0) |
7,000 | 2,000 | 1,980 | 2,756 | 7,791 | ||
8,000 | 2,000 | 2,300 | 3,076 | 8,791 | ||
8,000 | 2,100 | 2,050 | 2,864 | 8,916 | (9.0) | |
10,000 | 2,000 | 2,935 | 3,711 | 10,791 | ||
10,000 | 2,100 | 2,630 | 3,444 | 10,916 | ||
15,000 | 2,400 | 3,020 | 3,950 | 10,368 |
備 考 15m3をこえる密封タンク(槽)も製作可能である。
■ 仕様・使用範囲
PTFE | PFA | |
---|---|---|
ライニング厚mm | 2~3 | 2~3 |
ライニング方式 | 接着タイプ | 接着タイプ |
使用温度(℃) | ~120 | ~120 |
圧 力(MPa) | 0~0.98 | 0~0.98 |
使用流体 | ・強酸、混酸、アルカリ溶剤等すべての化学薬品に使用可能 ・高温・高圧下のふっ素ガス、溶融アルカリ金属には使用不可 |
・PTFEとはほぼ同じ |
■ 施工基準
PTFE PFA シートライニング |
・缶体形状・材質 ・円筒形および角形、いずれもライニング可能。 ・ふた板の形状は平板、10%さら鏡板、コニカル板を標準とする。 ・材料:カーボンスチール、SUS、その他の金属材料、FRP ・本体フランジ:JIS5・10kgf/cm2を標準とする。 ・ノズル:長さ100mm、SGP、JIS10kgf/cm2を標準とする。 |
・製作範囲 ・寸法:内径φ500以上、または□500以上。 ・密閉容器になるときは、マンホール(20B以上)を設置する。 |
■ ライニングシートPLP
バルフロンPLPシートとは、PTFE樹脂を変性させたタイプ(変性PTFE)に、かつ比重を変化させないケミカルエッチング法による接着性付与によって製作したライニング用高比重シートである。
(a)PLPシートの特長
耐薬品性:PTFEと全く同じで、化学薬品や溶剤に対して腐食・溶解・膨潤劣化がない。
耐透過性:比重2.20と高比重になっている。薬液やガス透過が極端に少なくなっている。
表面平滑性:変性PTFE特有のすぐれた表面平滑性がある。
溶接性:変性PTFE特有の溶接棒材(PFA)との融合性によさがあり、すぐれた溶接性がある。
施工性:ガラスクロスラミネートがないため、塑性加工が容易で、
鏡板やマンホールフレアー部などの缶体との馴染みがよく、ライニング時のシート表面への傷発生が少ない。
(b)耐透過性


(c)エッチング(ET)シートとグラスバック(GB)シート
〈加工方法〉
ET:エッチング処理液にて化学的に表面改質。
GB:加熱処理にて溶融融合+溶融埋め込み。
〈GBシートの欠点〉
グラスバックの溶融加工時に融点以上に加熱され、その後急冷処理されるため、加熱された部分のシート比重が低下する。
比重が低下すると、透過量が急増してタンク寿命に大きく影響する。下図はライニングシート断面。GBシートは肉厚のGB側約半分が低比重化している。

(a)PLPシートの特長
耐薬品性:PTFEと全く同じで、化学薬品や溶剤に対して腐食・溶解・膨潤劣化がない。
耐透過性:比重2.20と高比重になっている。薬液やガス透過が極端に少なくなっている。
表面平滑性:変性PTFE特有のすぐれた表面平滑性がある。
溶接性:変性PTFE特有の溶接棒材(PFA)との融合性によさがあり、すぐれた溶接性がある。
施工性:ガラスクロスラミネートがないため、塑性加工が容易で、
鏡板やマンホールフレアー部などの缶体との馴染みがよく、ライニング時のシート表面への傷発生が少ない。
(b)耐透過性


(c)エッチング(ET)シートとグラスバック(GB)シート
〈加工方法〉
ET:エッチング処理液にて化学的に表面改質。
GB:加熱処理にて溶融融合+溶融埋め込み。
〈GBシートの欠点〉
グラスバックの溶融加工時に融点以上に加熱され、その後急冷処理されるため、加熱された部分のシート比重が低下する。
比重が低下すると、透過量が急増してタンク寿命に大きく影響する。下図はライニングシート断面。GBシートは肉厚のGB側約半分が低比重化している。

■ 注意事項
特になし